A Case of Blunt Thyroid Trauma in Which It Was Difficult to Decide Whether to Perform Airway Management

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Authors: Naomiki Kimura, Shinji Mikami, Tadashi Kitahara
Cited by: 0
References: 16

Abstract

鈍的甲状腺損傷の報告は少なく,その治療方針は確立されていない。治療においては,甲状腺クリーゼの発症を念頭に置きながら,損傷部位の止血ならびに血腫による気道閉塞のリスクに備えた気道確保が重要である。鈍的損傷の場合,受傷直後の臨床症状が乏しいにもかかわらず遅発性に気道閉塞をきたすことがある。今回,鈍的甲状腺損傷直後に当科に救急搬送され,経過観察中に遅発性に喉頭浮腫をきたした症例を経験したので報告する。症例は30歳代女性。バセドウ病でチアマゾール内服加療中であった。自宅の階段から転落し階下のテーブルに前頸部を打撲し救急搬送となった。受傷1時間後の喉頭所見では左披裂の軽度浮腫を認め,受傷3時間後も浮腫がわずかに増大するのみであった。そのため,気道確保は不要と判断し,入院による保存的経過観察とした。翌朝受傷20時間後の診察で嗄声増悪ならびに呼吸困難の出現を認め,喉頭所見では浮腫が右披裂まで広がっていた。気道確保を提案するも拒否されたためステロイドの投与で経過観察したところ,受傷28時間後には浮腫は軽減した。入院中に甲状腺クリーゼは発症せず浮腫の再発も認めなかったため受傷3日後に退院となった。

Fields of Study & Subjects

Airway Management and Intubation Techniques Tracheal and airway disorders Trauma Management and Diagnosis

Publication details

Journal / source
Nihon Kikan Shokudoka Gakkai Kaiho
Volume
77
Issue
1
Pages
34–39
Publication date
9 February 2026
Language
EN