Autoimmune acquired coagulation factor X deficiency
Abstract
自己免疫性後天性凝固第X(10)因子欠乏症は,凝固第X因子(FX)に対する自己抗体により出血傾向を来す希少疾患である.報告例に基づくと,本症は皮下出血と粘膜出血を来しやすく,重症例が多いが,特異な症候が無いため,検査による迅速な鑑別診断を要する.PTとAPTTの両者が著明に延長することから,共通系凝固因子活性を検索して後天性FX欠乏症の診断にたどり着くことは比較的容易である.しかし,抗FX抗体が非中和型抗体であることが多く,交差混合試験で欠乏型,Bethesda法で陰性や低力価を示すことがありALアミロイドーシスとの鑑別に注意を要する.よって,インヒビターの存在が否定的でも,ELISA法による抗FX抗体検索を行うことが望ましい.治療法は確立されていないが,ステロイドによる免疫抑制療法が奏功しやすい.本症の認知度はまだ低く,見逃されやすいため,今後の認知度の増加と症例集積が課題である.
Fields of Study & Subjects
Hemophilia Treatment and Research
Blood Coagulation and Thrombosis Mechanisms
Platelet Disorders and Treatments
Publication details
- Journal / source
- Japanese Journal of Thrombosis and Hemostasis
- Volume
- 37
- Issue
- 1
- Pages
- 27–32
- Publication date
- 1 January 2026
- Language
- EN