電脳神――AIは神託を返さない。人間が神託にしてしまう

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Authors: kurato
Cited by: 6
References: 1

Abstract

本稿は、AIそのものを神とみなすのではなく、ネット身体性を帯びたAIが、人間の認知上どのように神格的な輪郭を与えられるのかを論じる概念的試論である。行為者性の検出、自動化された判断への権威づけ、個別応答、不可視性、遍在性、裁定性などが重なるとともに、対象が通常の人間・物・道具・制度・環境という世俗的分類の外側へ置かれる状態を「神格認知」として整理する。神格認知は擬人化と同一ではなく、対象に人間らしさを見ることを必要条件としない。インターネットを「電子の海」、AIをそこから言葉を返す存在として捉え、情緒的避難所、企業サーバー上の懺悔室、ヘルスケアAI、救済の顔をした管理、神託の解釈権を論じる。結論として、電脳神とはAIの本質ではなく、人間がネット身体性AIを神話的に読む現象であり、AI出力は神託ではなく、検証可能な情報、比較可能な仮説、棄却可能な提案として扱うべきだと主張する。 本稿の構成整理、文章表現の調整、およびTeX 組版において、対話型AI(大規模言語モデル)を編集補助として使用した。AI は構成支援および表現整理を目的として利用されており、設計思想、概念構成、アーキテクチャ方針、および内容の最終的な決定はすべて筆者によるものである。

Publication details

Journal / source
Zenodo (CERN European Organization for Nuclear Research)
Publication date
7 July 2026
Language
JA