第95回日本体力医学会中国・四国地方会
Abstract
日本体力医学会地方会抄録 第 95 回日本体力医学会中国・四国地方会 日 時:令和 7 年 11 月 22 日(土) ,23 日(日) 場 所:島根大学人間科学部棟 IPM ルーム 当番幹事:原 丈貴(島根大学) 事務局長:辻本健彦(島根大学) 【一般演題】 1 .自閉スペクトラム症児の水中運動と企画運営の関連性 小野寺 昇(川崎医療福祉大学) 目的:2000 年から 2020 年まで自閉スペクトラム症児(以 下 ASD 児と略す)のための水中運動教室を開催した.本 報告は,水中運動教室の実践を通して構築した水中運動 プログラムと水中運動教室の企画運営に関する 20 年間 の実践研究報告を目的とした.方法:水中運動教室は, 20 年間に 253 回開催し,参加者は 2,106 名(延べ人数) , スタッフは 3,803 名 (延べ人数) であった.本学の温水プー ルを使用した(水温・室温:30℃, 湿度:80 %) .結果と 考察:駐車場の入口で毎回同じ人物が毎回同じ看板を 持って出迎えた.ASD 児は, 「今日は教室だ」 (この看 板を見て)と認識した.教室の体制は, 4 つの部門(マ ネジメント・プログラム・リスク管理・研究)から構成 された.マネジメント部門は,主指導者 1 名,サブリー ダー各 1 名(水中とプールサイド) ,水中スタッフ 5 名, プールサイドスタッフ 5 名からなる指導体制を決定し, 教室全体を運営した.マネジメント部門の主な役割は, 役割分担の明確化,年間スケジュールの調整,備品等の 事前準備とその確認とした.プログラム部門は,プログ ラムの立案と修正を行った.リスク管理部門の主な役割 は,陸上スタッフの評価と水中スタッフの評価と水中ス タッフ間の評価の擦り合わせを行なった.これにより次 回の声掛けや見本のタイミングを修正した.情報の共有 は ASD 児への個々のプログラム支援を可能とした.リ スク管理部門の役割は参加児の体調管理である.当日保 護者から睡眠や排泄等の日常生活の様子を聞き取り,ス タッフ間で共有した.研究部門役割は,インフォームド・ コンセントとインフォームド・アセントへの対応である. 保護者へ教室の開催趣旨を説明し,参加の同意を保護者 と共有した.まとめ:本実践研究報告は,ASD 児の水泳 を通した療育に水中運動の概念を取り入れた点に特色が ある.実践記録は,運動プログラムと ASD 児の行動を結 びつける多くのポイントを見出した.このような運動プ ログラムと企画運営への理解と認識が ASD 児の身体機 能や社会性を緩やかに向上させる手立てになる. 2 .MediaPipe を用いたバスケットボールのシュート動 作の分析 平野李孔 1 ,桑谷 隼 2 ,石田恭生 2 ,榊原道夫 2 1 岡山理科大学大学院, 2 岡山理科大学 背景:バスケットボール競技において,シュート動作の 正確性は勝敗を決定づける重要な要素である.しかしな がら,従来の指導現場では指導者の感覚的な言語表現に 依存する傾向が強い.バイオメカニクス研究で用いられ る高精度な三次元動作解析装置は高価かつ大掛かりであ り,一般的な教育現場での利用は現実的ではない.そ こで本研究は,単眼カメラ映像から姿勢推定が可能な MediaPipe を活用し,熟練者と初心者のシュート動作の
Fields of Study & Subjects
Autism Spectrum Disorder Research
Inclusion and Disability in Education and Sport
Physical Activity and Health
Publication details
- Journal / source
- 体力科學
- Volume
- 75
- Issue
- 1
- Pages
- 109–114
- Publication date
- 1 January 2026
- Language
- EN